「以前はレビトラを使っていたのに、最近は処方してもらえない」「レビトラがなくなったと聞いたけど本当?」という声をよく耳にします。
実際にレビトラは日本国内で処方されていません。また通販や個人輸入(つるかめ薬局やオオサカ堂のようなサイト)でも販売はされていないのです。
結論から言うと、先発品の「レビトラ」は日本国内での販売を終了しています。ただし、同じ有効成分を含むジェネリック医薬品「バルデナフィル錠」は現在も国内で承認されており、クリニックで処方を受けることができます。
この記事では、レビトラ(バルデナフィル)の特徴や効果、ほかのED治療薬より注意点が多い理由、そして今どうやって手に入れればよいかを解説します。
レビトラとは
レビトラは、ドイツのバイエル社が開発したED治療薬で、有効成分は「バルデナフィル塩酸塩水和物」です。日本ではバイアグラに続く2番目のED治療薬として、2004年に発売されました。
バイアグラ、シアリスと同じPDE5阻害薬の仲間で、性的な刺激があったときに陰茎へ血液が流れ込みやすくなるよう助けます。
先発品のレビトラは販売終了
先発品のレビトラ錠は、すでに国内での販売を終えています。そのため現在、医療機関で処方されるバルデナフィルは、国内の製薬会社が製造するジェネリック医薬品です。
ジェネリックは2020年に沢井製薬や東和薬品などが承認を取得・発売しました。成分も効き方も先発品と同等であることが確認されているので、「レビトラが好きだった」という方も、ジェネリックで同じように治療を続けられます。
バルデナフィルの特徴
効き始めが早い
バルデナフィルの一番の特徴は、効き始めの早さです。水に溶けやすい性質があり、体に吸収されるスピードが速いため、ED治療薬の中では即効性があるタイプとされています。
添付文書上は性行為の約1時間前に飲むこととされていますが、早い方では飲んでから15〜30分ほどで効果を感じることもあると言われています。「急に良い雰囲気になった」というような、予定が立てにくい場面で使いやすい薬です。
効果の持続時間
効果の持続時間は、10mgで5時間程度、20mgで8時間程度が一般的な目安とされています。バイアグラより少し長く、シアリスよりは短い位置づけです。
食事の影響はバイアグラより受けにくい
バイアグラは食後に飲むと吸収が大きく遅れますが、バルデナフィルは比較的影響を受けにくいとされています。ただし、脂っこい食事のあとでは吸収が遅れ、効果が弱く感じることがあります。
食事をするなら、揚げ物や脂身の多い肉などは控えめにするか、食事の前に飲んでおくのがおすすめです。
飲み方と用量
国内のバルデナフィル錠には、主に10mgと20mgがあります(先発品には5mgもありました)。
| 対象 | 開始量 | 最大量 |
|---|---|---|
| 一般的な成人 | 10mg | 20mg(10mgで効果が不十分な場合) |
| 65歳以上の方 | 5mg | 10mg |
| 中等度の肝臓の障害がある方 | 5mg | 10mg |
- 性行為の約1時間前に飲む
- 1日1回まで。次に飲むときは24時間以上あける
- 脂っこい食事の直後はさける
バルデナフィルの副作用
主な副作用は、ほかのED治療薬と同じく血管が広がることによるものです。
- 顔のほてり、赤み
- 頭痛
- 鼻づまり
- 動悸
- 胃の不快感、消化不良
- 目の充血、見え方の変化
効き始めが早い薬なので、副作用も比較的早いタイミングで出やすい傾向があります。多くは数時間でおさまります。
ほかのED治療薬より「併用禁忌」が多い
バルデナフィルの注意点として特に知っておきたいのが、一緒に使ってはいけない薬や、使えない人の条件がバイアグラやシアリスより多いことです。
心臓のリズムに関わる注意点
バルデナフィルには、心電図の「QT間隔」を少し延ばす作用があることがわかっています。そのため、次のような方は使用できません。
- 生まれつきQT延長症候群がある方
- 一部の不整脈の薬(クラスIA・クラスIIIの抗不整脈薬)を使っている方
健康診断などで「心電図に異常がある」と言われたことがある方は、必ず医師に伝えましょう。
薬の分解を妨げる薬との組み合わせ
バルデナフィルは肝臓の酵素(CYP3A4)で分解されます。この酵素のはたらきを強く妨げる薬と一緒に使うと、血液中の濃度が大きく上がってしまいます。例えば、HIVの治療に使うリトナビルとの併用では、血液中の薬の量(AUC)が49倍に増えたという報告があります。
そのため、一部の抗HIV薬や、イトラコナゾールなどの抗真菌薬(水虫などの飲み薬)を使っている方は、バルデナフィルを使用できません。
使用できない人の一覧
- 硝酸剤やNO供与剤(ニトログリセリンなど)を使っている方
- リオシグアト(肺高血圧症の薬)を使っている方
- 先天性のQT延長症候群の方、クラスIA・IIIの抗不整脈薬を使っている方
- リトナビル、イトラコナゾールなどCYP3A4を強く妨げる薬を使っている方
- 心臓や血管の病気があり、性行為が体の負担になる方
- 不安定狭心症の方
- 6か月以内に脳梗塞・脳出血・心筋梗塞を起こした方
- 重い肝臓の病気がある方
- 血液透析が必要な腎臓の病気がある方
- 血圧が低すぎる方、コントロールされていない高血圧の方
- 網膜色素変性症の方
「水虫の飲み薬をもらっている」「持病の薬がある」という場合は、ほかのED治療薬のほうが合っていることもあります。医師と相談して決めましょう。
レビトラと同じ成分の「海外ジェネリック」に注意
インターネットでは、「レビトラジェネリック」と称する海外製の薬が個人輸入できるサイトがあります。インド製のバリフなどが有名です。
しかし、こうした薬には偽造品のリスクがあります。2004年には厚生労働省が、ネットで販売されていた「レビトラジェネリック」と称する錠剤を調べたところ、バルデナフィルが入っておらず、承認されていない別の成分(ホモシルデナフィル)が見つかったと発表しています。
先発薬がなくなったことで焦って無名のサイトや海外の怪しいサイトを使う人もいますが、信頼できる個人輸入のサイトを使用することをおすすめします。
バルデナフィルの入手方法と費用
バルデナフィル錠は処方箋医薬品のため、クリニックやオンライン診療で処方を受けます。2026年に市販薬が発売されたのはシアリス(タダラフィル)のみで、バルデナフィルは薬局では購入できません。
費用は自由診療のためクリニックごとに異なりますが、ジェネリックの20mgで1錠1,000〜1,500円前後が目安です。
バルデナフィルはこんな人に向いている
レビトラ・バルデナフィルに関するよくある質問
Q. レビトラはまた販売される可能性はありますか?
現時点で、先発品のレビトラの国内販売が再開されるという情報はありません。同じ成分で治療を続けたい場合は、ジェネリックのバルデナフィル錠を利用しましょう。
Q. 以前もらったレビトラが残っています。飲んでも大丈夫ですか?
薬には使用期限があります。期限が切れたものや、保管状態がわからないものは飲まないでください。また、前回処方を受けたときから持病や飲んでいる薬が変わっている場合もあるため、改めて医師に相談しましょう。
Q. バイアグラからバルデナフィルに変えてもいいですか?
医師の判断のもとであれば可能です。ただし、同じ日に2種類のED治療薬を飲むのは避けてください。
Q. 早漏にも効きますか?
バルデナフィルの日本での効能はEDのみで、早漏の治療薬としては承認されていません。早漏の悩みがある場合は、医師に相談してください。
まとめ
- 先発品のレビトラは国内で販売を終了しているが、ジェネリックのバルデナフィル錠は処方を受けられる
- 即効性があり、食事の影響もバイアグラより受けにくい
- 心臓のリズムに関わる薬や、抗真菌薬・抗HIV薬など、併用できない薬が多い
- 海外製の「レビトラジェネリック」には偽造品のリスクがある
即効性を重視するなら、バルデナフィルは今でも有力な選択肢です。持病や飲んでいる薬を医師にしっかり伝えたうえで、安全に使いましょう。
参考資料
- レビトラ錠5mg/10mg/20mg 添付文書(バイエル薬品株式会社)
- 厚生労働省「医薬品成分(ホモシルデナフィル)を含有していたレビトラジェネリックと称する無承認無許可医薬品の発見について」(2004年11月)
※本記事は医薬品に関する一般的な情報を提供するものであり、診断や治療を目的としたものではありません。服用については必ず医師・薬剤師にご相談ください。


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